こちらも、今回のプラド美術館展に出展されていた作品です。
1639年フェリペ4世が注文したもので、こちらの作品はほとんどルーベンス自身で仕上げていたとのこと。
(ヤーコブ・ヨルダーンス仕上げとあるが・・・)
会場の説明には、絶筆とありました。
こちらは、ギリシャ神話のお話で、
生贄として岩場につながれていたエチオピア王女アンドロメダを救う英雄ペルセウスを描いたものです。
目を奪われるのは、やはり女性の美しさ。
英雄を誇示する男性的なものでは、
長く続く戦争は終わらないということを
ルーベンスは自らの体験から達観していたのではないかと私は思っています。
平和を心から願っていたルーベンス。
この作品を通して、ルーベンスは真・善・美を表現したのではないでしょうか。