プラド美術館展~ルーベンス『聖アンナのいる聖家族』

プラド美術館には、ルーベンスの作品も多く、是非一度訪れなければならない美術館です。
そのプラド美術館の至宝が日本に来ているならば、是が非でも行かなければ。

ということで、遅ればせながら行ってまいりました。
ルーベンスと親交のあったベラスケスはもちろん、ルーベンスが深く関わったスペイン王国の至宝が数多く展示されていました。
解説も丁寧で、じっくり読むことができました。やはり、日本語だと理解が深まります。ルーベンスを知る良い勉強になりました。

3品出展されていた中から、本日は『聖アンナのいる聖家族』(1630年頃)を紹介します。

『聖アンナのいる聖家族』 ペーテル・パウル・ルーベンス

『聖アンナのいる聖家族』
ペーテル・パウル・ルーベンス(1630年頃)

膝の上にイエスを立たせ、右手でしっかり抱えている母マリア。
少し上向きで、母に全幅の信頼を寄せている幼子イエス。
聖母子の後ろには、穏やかな表情のマリアの母、アンナ。
そして、マリアの後ろには、壮年の夫ヨセフ。
人物はほぼ等身大の大きさで、自然な家族像が描かれています。
幸せそうな家族のポートレートのような構図、表情、聖母子の肌の美しさ、肉体の存在感はルーベンスらしい作品だと感じました。

プラド美術館展は、
2018年5月27日(日)まで
国立西洋美術館(上野)にて開催されています。