マントヴァ~序 ルーベンスを想う

いよいよ、ルーベンス、マントヴァに到着する

1600年の初夏の頃、ルーベンスはマントヴァ公国に到着。
ゴンザガ公爵公より宮廷画家として召し抱えられたことは、ルーベンスにとってなんと幸せであったことか。
ここに彼の強運を見るのである。

マントヴァへの道

人口湖に囲まれたマントヴァへの道

ルーベンスは、1608年彼が故郷に急ぎ帰るまで8年間、宮廷画家として遇された。
公爵は、ルーベンスをマントヴァだけに留めることなく、スペインへの外交的任務を与えたり、新しい都市に随員として連れ出したり、画業の勉強の為ローマへ行かせるという大らかさを持たれた方で、若いルーベンスにとって最高のパトロンであったかもしれない。 続きを読む →