マントヴァ~ドゥカーレ宮殿

今回ルーベンスの描いた画と対面出来るパラッツオ・ドゥカーレの美術館の訪問は 夢のようなことで楽しみであった。

私たちは、予約をしておいた「新婚の間」にまず向かった。
同じドゥカーレ宮殿といっても、正式にはサンジョルジョ城といって、別の建物のようだ。
(予約しなくても、入れそうなくらい、人はまばらでした)

新婚の間(結婚の間、夫婦の間または絵画の間ともよばれている)
Camera degli Sposi (カーメラ・デリ・スポージ)と表示されている。
これは 名だたるマンテーニャの傑作(1474年)という事で、かなりの人が鑑賞していた。。

フレスコ画とテンペラ画を併用した壁画の修正がやっと終わり、今、公の前に現れてくれた。
昔は礼拝堂であったとのことだが、さほど広くない部屋は壁画で装飾され、ゴンザーガの居所としたが、ルネッサンス風に改装され、謁見の間として使われた。

ゴンザガ家の人々が描かれている

ゴンザガ家の人々が描かれている

北側の暖炉の上の画は「宮廷の間」「家族団らんの間」と呼ばれゴンザーガ家の人々が21人描かれている。絵の右端で、ミラノからやってきたスフォルツオ家の使いの人たちが上ってくる。左端には赤い帽子をかぶった、ルドヴィーコ公爵が椅子に座っている。廷臣が新しい知らせを告げている。

晴れて枢機卿となったフランチェスコ(中央の水色の衣に赤いケープ)がマントヴァに帰国し、党首である父と再会している場面が描かれている。可愛らしい王子と王女の足の色はなぜ片足だけが白い色であるのか?

マンテーニャによる新婚の間のフレスコ画

マンテーニャによる新婚の間のフレスコ画

西側は「出会いの場」。馬丁らしき人が一頭の見事な葦毛の馬と数匹のグレートデンを連れている。それぞれ身に着けている金細工の飾はほれぼれする。マントヴァの宮廷が如何に栄華を誇っていたか伝わってくる。

東側と南側は落剝が激しく作品は殆ど残っていない。

遊び心あふれる天井画

遊び心あふれる天井画

天井画の円窓はだまし絵で遊び心がある。欄干の周りで遊んでいるユーモラスな天使達、女性たち、孔雀が青空をバックにした円天井から下を覗き込んでいる。何と賑々しい事だろう。

柱には描かれた蔓状の模様の中からマンテーニャの顔がのぞいている。

美しいフレスコ画に囲まれ誘われて時は静かに流れた。表現する言葉が見つからなかった。油絵と違った優美な品位に充ちた古色の色合いに改めて魅せられた。フレスコ画の神髄を見た思いであった。
確かに、この部屋を見るためにマントヴァに来る価値もあり得ると思った

そこからは、小さな部屋に展示された様々なコレクションを鑑賞。

時間になり、やっと入ったドゥカーレ宮殿。

ドゥカーレ宮殿大広間

ドゥカーレ宮殿大広間

天候の悪さもあってか、宮殿へ入った時は男子高校生の団体グループと私達だけであったので、ゆっくりと時間をかけて宮殿の宝を鑑賞できたことは真に幸運だった。

玄関を入ると幅の広い階段を上って大広間にでる。これはフィレンツェのヴェッキオ宮殿の五百人を収容する大広間を想起させるものである。ちなみに、ヴェッキオ宮殿は1444年に建設が始まっている。1530年ゴンザガ家の当主がフィレンツェ、ローマより多くの建築家を迎え入れ、ルネッサンス調の町を作った。ドゥカーレ宮殿が1560年に完成したことからみると建築様式の影響は大いにありそうだ。

高いところに壁画があり、低いところは大理石でできた大広間

高いところに壁画があり、低いところは大理石でできた大広間

大広間はがらんとしていて家具類は何もなく、ところどころに彫刻の立像がある。あるものは首がないがきっと貴重な像であろう。
しかし壁の上方は大きな画が飾られているがはっきりと見えない。因みにマントヴァのフレスコ画の原画は今は残っておらず、これらは RITRATTO…年 と書かれていて修復年が表示されている。それにしても巨大な壁画の修復も大事業である。
大広間は 警備員二人と私達だけが存在していて貸切状態であった。豪華な格子天井が印象的であった。

続いて、ゴンザガ家の歴史、系図、宝物‥を見ながら導かれて進んだ。
途中、「シーザーの間」という豪華な部屋があった。

ジュリオ・ロマーノがティツィアーノに依頼した壁画で飾られた部屋のようだ。
原画は失われ、17世紀に模写が飾られたのものを修復したと書かれているようだ。

修復したのであろう、素晴らしい色合いの壁画

ティツィアーノによる豪華な部屋

ティツイィアーノによる壁画の原画はなく、これらは復元されたもののとようだ

ティツィアーノの原画はなく、これらは復元されたもののようだ

 

 

 

 

 

そして
とうとうたどり着いた。ルーベンスの間。
ここでは高校生のグループもガイドの長い説明に聞き入っていた。
詳しくは、次の投稿に託そう。

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