シェークスピアはこの町、ヴェローナを舞台にして戯曲を書いている。
「ロミオとジュリエット」である。ジュリエットの家のバルコニーは今でも名所になっていて、沢山の若者たちがジュリエットの銅像の胸を触って写真を撮っていた。恋の成就を願っているらしい。家への入り口の高い壁にはギッシリと落書きがしてあった。縁結びの神様になっているのであろうか?
“ヴェロナの二紳士”という話もある。話の中ではマントヴァが逃避の場所。
そういえば、ヴェネツィアを舞台にした“ヴェニスの商人”もある。つくり話であるが、ユダヤ人が大きな商売を自由にできたのはヴェネツィアならではと思う。
“オセロ”もムーア人が元首になるのはあり得ない話という事だが、シェークスピアにはあり得ないことを劇的に書く才能があったのであろう。
シェークスピアは終生外国へ行った経験はないのに、なぜイタリアを舞台にした作品が多いのであろうか?
今回その謎が解けた。 続きを読む →