母に宛てたヴェネツィアからの手紙

Rubens_selfpotrait*母上、

その後お元気ですか?
やっとヴェネツィアに到着してほっとしております。天気も良く本当に美しい街です。海と空と建物が一体となって絵画のようです。
季節が良いのかすべて輝いて見えます。

一番の観光地、聖マルコ寺院へ行きました。
イエスの12弟子の一人マルコの遺骨はエジプトで買われ、ヴェネチアに持ってこられ、ドージェという元首が個人の教会を建てて祀ってました。
ドージェの館も中の装飾が素晴らしいとの評判です。
運河では ゴンドラという瀟洒な舟に乗りイタリア民謡を歌いあげ盛り上げてもらいました。

今年は1600年で聖地巡礼が奨励されて、人々はヴェネツィアからエルサレムへ向かうので港は繁盛しています。

書きたいことが沢山ありますが今日はこれくらいにしてまたお便りします。
私は 元気でおりますのでご安心ください。
母上もどうぞお体大切にお願いいたします。

貴方のパウルより

※若きルーベンスが故郷にあてた手紙を想像して書いています。

“母に宛てたヴェネツィアからの手紙” への1件の返信

  1. 鈴木大樹

    お手紙書簡方式も面白い企画ですね
    以前ヴェネチアの広場が15センチほど何週間か水にかぶった映像を見ましたが、
    最近は危機感を深めて、防潮堤の建設が大部進んでいるとの報道がありました。
    気候変動に世界遺産を守るのも大変なことですね。
    ドイツで生まれた印刷機がヴェネチアで花が咲きました。やはりヨーロッパは
    都市国家であり国境はないのですね。EU頑張れ!
    また楽しみにしています

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